愛知工業大学工学部建築学科の授業「空間設計Ⅰ」を受講する3年生を中心に、半年間にわたり取り組んできた豊田市足助地区の再生計画について、325日に足助交流館(豊田市)にて、地域住民や行政関係者に向けた報告会を開催しました。

地域に飛び込み、対話を重ねたアクティブラーニング
本取組は、202510月に豊田市役所足助支所・愛知県建築士会の協力のもと実施したフィールドワークから始まりました。学生たちはその後も何度も現地へ足を運び、住民や市職員へのヒアリングを重ねながら、建築・都市計画の視点で解決策を模索しました。「キャンパス内の授業で終わらず、問題の起きている現地に実際に足を運んで課題を考えることが非常に勉強になった」という声が学生から聞かれました。

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足助地区フィールドワークの様子

多角的な視点による「19名の提案」
報告会では、河川空間の活用、香嵐渓の通年型観光化計画、足助国際芸術祭構想、小学校活用と教育移住の提案、地域分散型支所構想、小学校を核とした暮らしと学びなど、多角的な視点による提案が発表されました。

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学生制作ポスター

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学生制作模型

指導にあたった教員からは、「個人の計画をチームとして統合することの難しさを感じたと思うが、今後研究においても実社会においても、合意形成の力は極めて重要になる」との言葉が学生に贈られました。

初めての「学外プレゼン」が生んだ成長
3年生の多くにとって、学外の方々に向けたプレゼンテーションは初めての経験でした。「建築に詳しくない方にどう伝えるかを真剣に考えることが貴重な経験になった」「自分たちよりもその土地をよく知っている住民の方々の前での発表には、大きなプレッシャーと責任を感じた」といった声が聞かれ、専門知識の習得にとどまらない多くの学びがありました。

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報告会の様子

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学生制作パース

地域から寄せられた期待と今後の展望
地域の方々からは「自分たちでは凝り固まっていた考えに、新しい視点をもらえた」「足助のことを真剣に考えてくれたことが伝わる素晴らしい発表だった」との声をいただきました。当日の提案データは豊田市役所へ提供され、今後の足助地区のまちづくり計画の参考資料として活用される予定です。

本学では今後も、地域社会と連携した実践的な教育活動を通じ、社会課題の解決に貢献できる人材の育成に取り組んでまいります。

謝辞
本取組にあたり、フィールドワークへのご協力および報告会へのご参加をいただいた豊田市役所の皆様、愛知県建築士会の皆様、そして学生のヒアリングや調査に温かくお付き合いくださった足助地区の地域の皆様に、心より御礼申し上げます。皆様のご協力があってこそ、学生たちはこの貴重な学びを得ることができました。

(参考 担当教員研究室)都市計画・まちづくり(益尾)研究室(外部Youtube