2026330日(月)、本学にて、情報科学部 視覚情報デザイン(松河剛司)研究室の学生による「長久手 棒の手 保存・普及プロジェクト」の成果披露および体験会が行われました。

背景と目的:記録を超え、未来へ「ワクワク」を届ける
愛知県長久手市に伝わる「棒の手」は、武術を起源とする貴重な伝統芸能ですが、担い手の高齢化や技術伝承の困難さが大きな課題となっています。当初、保存会から伝承のための動画撮影の依頼を受けた4年生の熊川偉斗さんと吉田拓矢さんは、「より正確に、そして興味を持って未来へ伝えるにはどうすべきか」を自ら考案。最新のモーションキャプチャー技術を用いたデジタル保存と、子どもたちが楽しみながら学べる「体験アプリ」の制作へと発展させました。

取組の内容:地域との対話が生んだ成果
開発にあたり、学生たちは2か月に1度の保存会の集会に継続して参加し、地域の方々と直接対話を重ねながら、現場の声をアプリに反映させてきました。
安全な観察環境:デジタル空間のため、棒が当たる危険なく、至近距離で演武の動きを観察することが可能
距離感の把握:対戦相手との間合いを体感できるコンテンツとして、実践的な有用性も評価されました。
若い世代への普及:最新技術を通じて、子どもたちが「伝統は面白い」と感じられるコンテンツを目指して制作しました。

当日の様子:NHK取材と各界からの高い期待
体験会には、長久手市棒の手保存会会長 淺井智志氏、棒の手保存会長湫九分会代表の青山久範氏、長久手市生涯学習課長の児玉剛氏が参加されたほか、NHKの取材チームもお見えになりました。本学からは塚田情報科学部長、担当教員の松河剛司先生、そして制作を担当した学生2名が参加しました。
実際にアプリを体験した参加者からは「棒の手にはまだ多くの流派・型がある。ぜひ今後も制作を続けてほしい」「外国人観光客にも楽しんでもらえる可能性がある」といった、今後の展望につながる高い評価と期待の声をいただきました。

今後の展望:地域文化の振興を継続
来年度も引き続き、松河研究室を中心に学生が地域と関わりを深めながら、「棒の手」のデジタルアーカイブ化・体験コンテンツの充実を継続していく予定です。本学では、学生が最先端技術を駆使して地域社会の課題解決に挑む活動を、今後も推進してまいります。

【メディア放送情報】(番組の都合上、予定どおりに放送されないことがございます。)
番組名:NHK「まるっと!」
日時:2026330日(月)18:10

【関連リンク(Youtube)】
情報科学部 視覚情報デザイン研究室

(左)松河剛司准教授、(中)熊川偉斗さん、(右)吉田拓矢さん
(左)松河剛司准教授、(中)熊川偉斗さん、(右)吉田拓矢さん
アプリ発表の様子 
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VRゴーグル体験の様子
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