空き旅館を再生し、 学生シェアハウスに。
都市地域再生や災害復興について、実際のまちでの実践を積み重ねながら研究に取り組んでいます。その一環として、瀬戸市の商店街にある空き家となっていた大正4年創業の旅館「松千代館」をリノベーションし、学生シェアハウスに。現在は学生たちがそこで実際に暮らし、商店街の方々と交流しながら、まちづくり拠点としての再生に取り組んでいます。
専門分野は、都市計画、まちづくり。愛工大に赴任する前は、設計事務所にてさまざまな地域のまちづくりに携わってきた。
建築で世界を変えるため変えられる人材を育成する。
都市計画、建築、インテリアの領域全体に関わるデザインを学びます。単体の建築を機能に合わせて設計するのではなく、そもそも「なぜ設計するのか?」から考え、物事の本質を追求する思考を養うのが本研究室の独自性。設計コンペへの参加や自治体と連携した公共建築のマネジメント研究などを通して、能動的な人材を育成します。
自身の夢の成功体験を伝え、学生をサポートしていくのが信条。プライベートではオリーブ栽培に取り組んでいる。
空調設備の省エネを通じて、地球環境への負荷を低減。
ビルや住宅で使用される空調設備の省エネ化をめざした、さまざまな研究に取り組んでいます。業務用建物の消費エネルギーのうち、約4割を空調が占めているといわれ、地球環境への負荷を低減するうえで重要なテーマです。また、企業からの受託研究として、吹出口における風量測定・風量調整作業を効率化するための研究も行っています。
専門分野は、空気調和設備、室内温熱環境。卒業生が建築設備業界の将来を担うような人材に成長してくれることが夢。
日本全国と中国の歴史的建造物を現地で調査。
京都にある禅の建築を中心に、日本と中国の建築史を研究しています。研究の過程で学生たちは、全国の神社仏閣、書院、城郭、茶室などへ実際に足を運び、調査研究を実施。中国にも毎年行き、歴史的建造物の調査を行っています。こうして集めたデータの蓄積は、現在・未来の建物を評価・検証するためにも非常に重要です。
専門分野は、日本建築史、中国建築史、都市史。研究室の学生たちは各自治体の市史・町史の編さんにも携わっている。
1+1が2を超える複合材料を研究し、社会発展への貢献をめざす。
鉄、コンクリート、木材などの材料を2以上、一体的に組み合わせた複合材料の研究を行っています。鉄筋をコルゲートチューブで覆うことで、錆に強い鉄筋を実現させるなど、それぞれの材料の弱点を補うことで、新たな価値を生み出すことが狙い。研究の成果は規格や基準、指針などに適用され、社会発展に貢献すると考えています。
専門分野は、建築構造、材料工学。学生と一緒に楽しんで研究するのがモットー。将来は教え子と仕事をするのが夢だとか。
試行錯誤を重ね、特許取得をめざす。振動・騒音という環境問題の解決へ。
道路管理者、コンサルタントと共同で、橋梁から出る振動や騒音(音波)の軽減策を研究しています。今までにない新技術を確立し、騒音や振動などを軽減するという社会貢献をめざしています。現在、学生と共に模型実験を行った技術で、特許を申請中。いつか、「あの騒音対策は愛工大の研究成果だ!」と喜べる日が来るかもしれません。
専門分野は、環境振動、低周波音、音響。前職は音響コンサルタント。国の環境影響評価にも参加。
より安心で安全な建物をつくるため、AI技術で、建築物の構造を最適化。
サグラダファミリアの樹木状柱など、動植物の形態を模倣したデザインは、科学的にも合理的であることが知られています。生物の形態や生態に着目し、AIやプログラムを活用しながら、建築物の最適構造デザインに関する研究を行っています。建築業界にもAI技術の導入は不可欠であり、安心で安全な建物づくりに貢献することが目標です。
専門分野は、構造力学、構造解析。建築物の最適設計の他、巨大地震による建物被害の研究も行う。
歴史的建造物を保存し、活用するための基礎研究に取り組む。
日本各地には多くの歴史的建造物が残っています。身近な愛知県内にもこうした建造物は多く、それらを残し、文化的な遺産として後世に引き継いでいくことも現代に生きる私たちの務めです。
このため当研究室では、日本の歴史的建造物を対象とし、保存と活用に向けた基礎的な研究に取り組んでいます。
歴史にも目を向け、その建造物が建てられた背景を探るとともに、どうやってその建造物がつくられたのか、建築のハードな部分も調査しています。
なかでも、近世社寺建築については、全国規模で資料を収集し、宗派性、地域性、時代性などについて分析や検討を行っています。同時に文化庁や各県の教育委員会の文化的建造物の委託調査にも取り組み、その成果を県・市・町村史として刊行しています。この研究室で、貴重な国宝や文化財にも触れることができる価値ある研究が進んでいるのです。
たとえば、半田市にある国の重要指定文化財、旧中埜家住宅の場合は、平成25年から28年にかけて実施された大規模な保存修理工事に協力しました。
こうした工事の際は、修理のための解体をすることでさまざまな情報が出現するため、眠っていた情報を掘り起こして復元に活かすことが可能です。
当研究室は蓄積してきたノウハウを活用し、保存修理に貢献しました。また、研究室が対象とする建築は、日本国内ばかりではありません。海外では特に中国建築に目を向け、中世に招来された奈良県の東大寺の再建に用いられた大仏様式の源流を求めて、中国福建省、広東省、四川省などの寺廟建築の調査研究にも取り組んでいます。
南京市の東南大学、成都市の四川大学との共同研究も進んでおり、研究のステージはグローバルに広がっています。
時代とともに失われていくような過去の優れた建築を実地記録して、評価し、その文化的価値を後世に伝えることを主な研究目的とする研究室である。
既存RC建物の長寿命化を含めた環境負荷低減型の構造材料・工法の開発、非破壊試験方法の開発を含む信頼性の高い建築物を構築するための施工管理技術に関わる研究を行っている。
折紙工学を使い、誰も見たことがない造形原理とデザインを発見し未来に残す。
折紙工学を発展させ、1枚の板材から驚きと美しさを併せもつ3次元立体をつくる研究を行っています。私が開発した回転建立方式(RES)は、国内外から反響を得て、各国の展示会に招待され、商品化もされました。将来的には、現実の建築物として実現すると確信しています。未知なる造形を創造し、未来の人々と共有することが目標です。
専門分野は、建築設計。座右の銘は「美は素材の制約との葛藤から生まれる(アンリ・マティス)」。
大規模コンクリート造建物の耐震構造デザイン、家具の地震対策を含む住宅構造デザイン、大規模木造建物の構造・居住性能デザイン、シックハウス対策・環境負荷低減を考えた材料・工法の開発など、実務に関わる研究に取り組んでいる。
住宅、商業施設における設計デザインの研究を通じて、実務に直結し即戦力として社会に貢献できる人材を育てるべく研究・教育を行っている。
社会貢献事業の経験を通じて、人が暮らしに何を求めているのかを知り、将来に向けた住環境デザインの最適性について提案できる力を養う。
少子高齢化、地方の過疎化、都心の空洞化などよって発生する建築ストックを、リノベーション・コンバージョン等の方法で活用し、ストック型社会に転換する研究を行っている。
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