【学生チャレンジプロジェクト】AIT鉄人プロジェクトがHighlandersと研究交流
AIT鉄人プロジェクトは、ヒューマノイドロボットの研究開発を手がける株式会社Highlanders(ハイランダーズ)と、研究交流を行いました。
2026年10月17日(土)、同社の代表取締役兼CEOである増岡宏哉氏をはじめとする5名が本学ロボット研究ミュージアムを訪問し、研究開発に関する意見交換を行いました。続く10月25日(日)には、AIT鉄人プロジェクトの学生6名とロボット研究ミュージアムの西山禎泰客員講師が、埼玉県所沢市にある同社の開発拠点「東所沢工場」を訪問しました。
株式会社Highlandersは、AIとロボット技術を融合した「フィジカルAI」を軸に、ヒューマノイド(人型ロボット)や四足歩行ロボットの研究開発を進める東京大学発のスタートアップ企業です。ロボットの機械構造から電子回路、制御ソフトウェア、AIまでを一体的に開発し、実際の産業現場で活躍できるロボットの実現を目指しています。現在、2027年の出荷開始を目指す国産ヒューマノイド「N」の開発・量産準備などに取り組んでいます。
AIT鉄人プロジェクトでは、身長約140cm、体重約35kgのヒューマノイドロボット「鉄人23号」の開発を進めています。これまでも二足歩行を実現していましたが、ロボットが転倒しないよう、重心の位置を慎重に調整しながら歩く方式でした。2026年10月初旬には、「強化学習」と呼ばれるフィジカルAI技術を用いた新たな歩行制御の実現に成功しました。まだ不安定で転倒することもありますが、安定して歩行できるときには、大人が通常歩く程度の速度で移動できるほか、従来の方式では難しかった、外から押されたり歩行を妨げられたりした際にも、自らバランスを立て直して歩き続けられるようになりました。
今回の研究交流では、Highlandersの関係者から鉄人23号の技術力やロボット研究ミュージアムの研究開発環境について高い評価をいただきました。また、双方の研究開発について意見を交わし、新たな知見を得る機会となりました。
参加者の声
高野天地さん
国内のヒューマノイド開発をリードするHighlandersの皆さんと交流することで、ヒューマノイドの可能性や、日本のものづくりの未来について深く考える貴重な機会となりました。私たちAIT鉄人プロジェクトも、学生主体のヒューマノイド開発という点では、国内でも先進的な挑戦をしていると自負しています。私たちの活動の目的は、学生自身の技術力を高めるとともに、日本のものづくりを盛り上げることです。Highlandersの皆さんが産業の最前線で新たな未来を切り拓いていく一方で、私たちはものづくりに興味を持ち、将来その担い手となる人を増やしていきたいと考えています。それぞれの立場から、日本のものづくりの発展に貢献できれば嬉しく思います。
参加学生
高野天地(工学研究科 博士前期課程 電気電子工学専攻2年)
上田優真(工学研究科 博士前期課程 電気電子工学専攻2年)
前田直哉(工学研究科 博士前期課程 電気電子工学専攻1年)
柴谷幸太郎(工学部 電気学科 電子情報工学専攻4年)
岡崎思月(工学部 電気学科 電気工学専攻4年)
村瀬雪乃(情報科学部 情報科学科 コンピュータシステム専攻4年)
指導教員
古橋秀夫教授(電気学科)、西山禎泰客員講師(ロボット研究ミュージアム)
【参考】 株式会社Highlanders公式サイト


