2026年9月17日(木)から20日(日)までの4日間、幕張メッセで開催された国内最大級のゲームの祭典「東京ゲームショウ2026」に、本学情報科学部の学生たちが「学生チャレンジプロジェクト」として出展しました。
水野慎士教授、松河剛司教授、小栗真弥講師の指導のもと、学年やスキルの異なる学生たちがチームを組み、企画からプログラミング、センサー制御、装飾まで自分たちの手で作り上げたオリジナルのゲームやコンテンツをブースに並べ、会期を通じて合計25点にものぼる新作ゲームコンテンツで多くの来場者を楽しませました。展示内容は大いに注目されて、日本最大級のゲーム情報サイト「4Gamer.net」でも紹介されました。
展示されたゲームのうちいくつかをピックアップして紹介します。
体を動かして遊ぶ体感型アクションゲーム「ARM STRIKE」
腕の動きをセンサーで読み取り、パンチやダッシュの動作でピンを倒していく体感型のアクションゲームを展示しました。片手を前に突き出すパンチでピンを狙い、両手を引いて力を溜めてから前に伸ばすダッシュで一気に加速。ダッシュ中は獲得スコアが2倍になる仕組みで、来場者は夢中になって体を動かしていました。制作を担当した学生たちは、前年の出展経験を踏まえ、動作を上半身に絞ることで会場の限られたスペースでも安全に楽しめるよう改良を重ねたといいます。「去年は全身の動きを読み取る仕組みで精度やスペースの面で難しさがありましたが、今年は動きを絞ったことで、会場に合った形に仕上げられたと思います」と手応えを語りました。

トイレットペーパーで空の島を旅するアクションゲーム「ROLL A ROLL」
身近なトイレットペーパーをそのままコントローラーにした、ユニークな発想のアクションゲームも展示されました。手前に回すとキャラクターが前進し、勢いよく突き上げるとジャンプするという直感的な操作方法で、空に浮かぶ島々を巡っていきます。入学して半年ほどの1年生が中心となって取り組み、強度不足でセンサー部分が壊れてしまうといった試行錯誤を重ねながら完成させました。「初めてのことばかりで戸惑うことも多かったですが、チームで助け合いながら形にできました」と担当学生は振り返りました。

太鼓を叩いてシューティングゲーム「打ズーカ!」
太鼓を模したコントローラーを叩いて遊ぶシューティングゲームも来場者の人気を集めました。何度も出展を経験してきた先輩学生を中心に、これまでの経験を生かして企画されたコンテンツです。「太鼓は知っていても実際に触る機会は少ないからこそ、体験してみたいと感じてもらいやすい」と、担当した学生は身近な題材を選んだ狙いを話します。通りかかった来場者が足を止め、実際に太鼓を叩いて遊ぶ姿が多く見られました。

愛を叫んでトラックを止めろ「愛のアクセルパンチャー」
ボクシンググローブ型のコントローラーでトラックにパンチを浴びせ、最後はマイクに向かって力いっぱい「愛」を叫んでフィニッシュするという、体験型のアクションゲームです。6人のチームで制作し、「叫ぶ」という行為を音声認識で読み取る仕組みと、動きに応じてダメージ量が変化するセンサー制御を組み合わせました。今年から新たにプロジェクトに加わったメンバーも多く、複数のセンサーをどう連携させるかという技術的な壁に、高校時代の経験がない状態から挑んだといいます。思わず声を出してしまう仕掛けは多くの来場者の目を引き、「声を出すのは少し恥ずかしいけれど、面白い発想だと思った」といった感想も寄せられました。

ペットボトルを振って地中を掘る「ボトルマイナー」
身近なペットボトルをそのままコントローラーとして使う「ボトルマイナー」も来場者の関心を集めました。ボトルを振るとゲーム内のつるはしが振られて採掘が進み、ボトルフリップに成功するとつるはしが進化する仕組みです。どこまで深く掘り進められるか、友人同士でスコアを競い合う来場者の姿が見られました。

手綱でソリを操る配達ゲーム「ハリークリスマス」
2本の手綱のようなコントローラーでソリを操作し、制限時間内にできるだけ多くの家にプレゼントを届ける「ハリークリスマス」も展示されました。両手の手綱を同時に振り上げるとソリが発進し、片方を引けばその方向に曲がり、両方を引けばブレーキやバックがかかるなど、体全体を使った操作が特徴です。

愛知工業大学情報科学部では、水野慎士教授、松河剛司教授、小栗真弥講師の指導のもと、「学生チャレンジプロジェクト」を通じて、学生が主体となってアイデアを形にする実践的な学びの機会を提供しています。今回、学年やスキルの差を越えてチームで数多くのオリジナル作品を作り上げ、多くの来場者を楽しませた学生たちの活躍は、まさにその実学教育の成果を示すものとなりました。
ブースにお立ち寄りいただいた皆様、そして学生に貴重な実践の場をご提供いただいた関係者の皆様に、心より感謝申し上げます。
本プロジェクトは、以下の2026年度学生チャレンジプロジェクトの成果です。
「新しい情報科学技術を取り入れたゲーム制作と東京ゲームショウ2026への出展」(顧問:水野慎士教授)
「TGS2026出展に向けたデザイン・メディアプロジェクト」(顧問:松河剛司教授)
「TGS2026出展に向けた基礎技術とアイデアによるゲーム制作プロジェクト」(顧問:小栗真弥講師)
参考:研究室紹介
CGメディア研究室(水野慎士)
CGメディア研究室ホームページ
視覚情報デザイン研究室(松河剛司)
デジタルカルチャー研究室(小栗真弥)